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第51期名人戦、名人・大原巌と挑戦者・滝川幸治が熱海で第7局を戦っている時、東京・将棋会館に氷室将介という青年が現れる。プロ棋士になりたいという将介が手にしていたのは、伝説の棋士・御神三吉の推薦状だった。その推薦状を見たプロ棋士・虎丸は二段の坂東と将介を戦わせる。
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入会以来、連戦連勝を続ける将介。将介は、病気をおしてまで勝負しようとする村森と対戦していた。そこへ、大原巌がやって来るが、将介の無礼な態度に除名をほのめかされる。名人になった滝川は師匠・村木のもとへ報告へいきながら、将介のことが気になっていた。将介は規定の8連勝をあげ、昇段を喜んでいたが、大原により除名されようとしていることを知る。
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リーグ戦開始から16試合が終了し、全勝は将介、幸田、次いで1敗の鈴本が最終戦までもつれこんでの三つ巴の様相を呈してきた。しかし、将棋がつまらないと思い始めていた将介に鈴本の師匠・刈田は、鈴本が今、いかに将棋を楽しんで指しているか、将棋に惚れてるかを話す。そして、最後に将介が鈴本に負けると言い放つのだった――!!
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将介と鈴本の戦いはまさに死闘と呼べるものだった。将介は鈴本のなかに将棋の神が宿っているといい、鈴本は盤上に居るといった。鈴本が最後の一手を指したまま、将棋盤に覆い被さるように倒れてしまう……。救急車で運ばれる途中、意識を取り戻した鈴本。救急車で将棋会館へ引き帰るが、鈴本は対局室へ入ることができない…。
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正気をなくした村木の家を後にした将介は、村木の弟子・滝川幸次を倒す決意を新たにする。そのころ、名人への挑戦権を賭けた大原と刈田の最終戦が始まろうとしていた。病身をおして歩いて会場へ向かう大原、普段はやらないゲン担ぎをする刈田。はたして勝者は……?
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大原の策略で名人戦に立ち会うことになった将介。その存在が気になる滝川に、大原は勝利を確信する。ところが、残り一手で勝利できるという時に、大原の容態が悪化、その一手が指せないでいた。最後の力を振り絞って目指す場所に駒を置こうとする大原。そこへ、滝川の希望によって開けられた窓から吹いた突風で、盤上の駒は飛ばされてしまう。
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王竜戦・準決勝。待ち続ける刈田のもとにようやく将介が現われ、月明かりのもとふたりの戦いが始まった。刈田が将棋界のスターだった全盛期の頃の気迫で第7手を指したとたん、将棋会館全体が停電になる。しかし、月明かりがあるからと対局続行を決めたふたり。将棋会館の暗闇からは刈田の気迫が青白い閃光となって放たれていた。
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自分の戦法を将介に見破られた大原だが、それでも次ぎの手を指すべく右手を駒へ進めた。大原は震えだした右手を左手でつかんだが、そこに脈を感じることができなかった。そこへ、大原の孫が現われる。生きたいと強く願った大原は、戦法を変え、将棋を指し続けることを選んだ。将介は祖父・御神三吉の得意戦法で大原に挑むが、そのとき大原の目から盤上の駒が消えた。
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将介は”伝説の真剣師”と呼ばれる丸亀を訪ねた。目の前に現われた将介がかつての師匠・御神三吉の孫であることに気づいた丸亀は、将介に御神三吉の思い出を語って聞かせる。そのころ滝川は、毎毎新聞の記者で将介の封じ手を預かっている立原真由美に、自分の勝ちと、将介の負けを宣言する。
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秋葉原将棋倶楽部で始まった将介と滝川の対局は、誰の目からも将介の優勢が明らかだった。だが、滝川は不思議な余裕を見せ、持ち時間を利用して、パチンコ屋へ。そんな中、滝川の師匠・村木武雄の自殺の知らせがはいるが、滝川は対局を続ける。そして、戻ってきた滝川が指した手は…。
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滝川に負けた将介。誰もが将棋に対する気力をなくしたと思っていたが、将介は滝川に笑いながら握手を求めるのだった。しかし、右手を指しだそうとした滝川は、階段から真逆様に落ちてしまう。1か月後、刈田の責任のもと、除名処分を撤回された将介は再び将棋会館へ現れ、順位戦が始まった。
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女流棋士・大和岬が気になる将介はその養父である大和天空についての情報を得ようとする。だが、逆に岬に関わるのはやめろと忠告される。最終戦のひとつ前の対局で、将介は岬に素直な自分に戻れというが、岬は今のままで構わないと言い放つ。そのころ天空は将介に向けられた岬の優しい笑顔を写した一枚の写真を握り締めていた。
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C級2組の最終戦。将介に勝てば岬と対局するという滝川が待つなか、持ち時間残り2分で対局室に戻ってきた将介は、再び岬と対局をはじめる。将介を手に入れるため、岬は必死になって将介の玉将を追う。失禁しながらも対局を続ける岬だったが、ついに負けを認めた。将介に実父の最後の賭け将棋の話を聞かされたとき、岬の瞳から涙がこぼれるのだった。
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滝川対大和天空の名人戦第3戦はすでに、滝川の勝利が確定しているにも関わらず、天空は負けることもできないでいた。いつしか、天空は名人の位ではなく、岬のために将棋を指していた。それをテレビを見ている岬も感じていた。ついに夜が明けたとき、対局戦場の庭の、桜の木の下に岬が現れるのだった。
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「女がなんだ、友情がなんだ…、しょせん人間一人」といいながら将棋を指す将介に大和岬は、棋士として致命的な欠陥があると言い残し去っていく。その言葉が気になった将介は岬のアパートへ行くが、岬から別れを言い渡される。その帰り、鈴本が道路工事の誘導のアルバイトをしているのをみつける…。
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C級1組の順位戦。佐伯宗光との対局で、誰の目にも将介の負けは明らかだった。しかし、将介だけはただひとり自分の勝利を確信し、笑顔さえ浮かべて指し続けている。やがて、便所で自ら鏡にぶつけた将介の額から真っ赤な血が流れだした。その血を見た佐伯は差し手を変更し、より完璧な勝利を目指すのだった。
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B級2組で順位戦に臨んだ虎丸は初戦で勝利を挙げ、順調なスタ-トをきる。一方、かつて思いを寄せた女性との約束をまもるべく、古葉健は名人位をかけて滝川に挑んでいた。滝川と古葉健の名人戦・第7局は三度に渡って千日手となり、勝負が決まらずに終わる。だが、時間のない古葉健は、すぐに次の対局を始めたいと申し出る。
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B級1組への昇格をかけて、将介は師匠の虎丸と対局を続けていた。虎丸は対局中にかつての名人・大原を破った時の話を将介に聞かせ、その時に用いた中飛車という戦法を再び見せる。虎丸の対局中、虎丸の前妻である竹千代の入院先を訪れた竹子は、母あてにしたためられた一通の手紙を手にする。そこには、虎丸から竹千代へのメッセージが込められていた。
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A級昇格を決めた将介が故郷に帰っている間に、東京では滝川が刈田をくだし、名人位を防衛する。やがて、帰京の途についた将介は、車中で土居学という男に出会う。A級昇格後、はじめての対局を迎えた将介の対戦相手は三国イワンという名で、かつてはチェスの世界チャンピオンの座を5年間守り続けた男だった。だが、彼には祖国を捨て、金のために日本と将棋を選んだという噂があった…。
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A級順位戦の第二回戦、将介は首藤崇九段とあいまみえる。首藤を一目見た将介は「弱そうだ」と言い放つ。先手を取った首藤は、何と将介の得意手である9六歩を指す。将介の目には、首藤の駒が光を放つかに見えるのだった。対局序盤から将介に語りかけ、主導権を握る首藤。将介は隣に座る刈田から、奨励会時代の首藤は無敵で、滝川さえもかなわなかった事を聞く。
月下の棋士。第51期名人戦、名人・大原巌と挑戦者・滝川幸治が熱海で第7局を戦っている時、東京・将棋会館に氷室将介という青年が現れる。プロ棋士になりたいという将介が手にしていたのは、伝説の棋士・御神三吉の推薦状だった。その推薦状を見たプロ棋士・虎丸は二段の坂東と将介を戦わせる。。。。。
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